サルの遠吠え

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help リーダーに追加 RSS 日本酒から見る政治のいい加減さ

<<   作成日時 : 2008/12/08 15:20   >>

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 この土日に友人夫婦等と群馬県の草津に行ってきた。草津ははじめてだったが、確かにいい湯だった。
 さて、日本の土産物について考えてみた。日本酒から政治を見てみよう。
 私は酒が好きなので、いつも土産物屋では地酒を物色する。そこでいろいろ見ていると商売人たちのえげつなさを改めて感じた。そのえげつなさというのは、日本酒のラベルには草津や温泉を想起させる文言を謳いながら、製造が兵庫県の醸造所だったりする。もちろん、草津の地元で酒蔵があるとは思っていないが、せめて近隣の町や群馬県内の物をと思う。それが、最低限の“地元”であろう。当然、県境をまたいでも近ければ地元と言ってかまわない。
 さらに日本酒ではは、原料に醸造用アルコールが入っているものが多いのも気に入らない。同じアルコールなんだからいいじゃないかという意見もあるが私は反対である。そんな物を入れていいなら、はなから合成、添加だけで作ればいい。例えば自分で作るなら、日本酒なら消毒用アルコールを凡そ4倍に希釈して、砂糖、アミノ酸、酒石酸を少々入れれば日本酒の味になる。それだけでは麹の残り香がない。麹の香りをつけたいなら、麹を一端漬けてからろ過すればほとんど日本酒に変わらない。しかし、そんな物を誰が飲みたいのか。
 出来るからやっていい事と、出来てもそれをやらない事。その分別が品性というものだろう。最近の食品偽装問題で、消費者にも少々大袈裟なところがあるとはいえ、企業は放っておけば何をするか分からない。醸造用をアルコールを添加する事は、今に始まったことではない。国の行政の失敗が生んだ事である。税制の話をすると長くなるから端折るが、簡単に言えばロシア戦争の戦費調達に始まった酒税の性質から始まり、第二次世界大戦時の米不足で醸造に行き詰まったために、他の糖類からアルコール作って酒として販売したことに始まる。戦費調達の目的がなければ、仮に原料が少なくとも細々とやっていたに違いないのである。
 醸造用アルコールを添加する事は、火落菌による腐敗を防ぐという目的もあるというのが、酒造会社の言い分だが、利幅を稼ぐという目的の方が大きい。なぜなら、純米酒であろうと吟醸や本醸造であろうと1リットル当たりの酒税は変わらないからである。米だけで作った方が単価が高くなるのは当たり前で、そもそも吟醸や本醸造という紛らわしい名称がたくさんあるだけでも、企業の下心が見え見えという物である。アルコール添加の話をすると、「江戸時代から腐敗防止のために焼酎を添加していましたよ」という反論が必ずある。しかし、江戸時代に添加していたのは米焼酎であり、その手間は日本酒を造るのと変わらない手間である。さらに蒸留する分、余計な手間がかかっている。醸造用アルコールを添加するのと形態は一緒でも、手軽さは全く違う。
 また別な見方では月桂冠や黄桜など大手酒造会社が中小の酒蔵から酒を調達して品質を安定させるために行なわざる得ない手法だという。要は、どこの食品会社も同じく安定して(腐敗したりせず)、大量に商品を作るために入れる食品添加物と意味合いは変わらないのである。それは食品会社の都合であって、消費者の都合ではない。だいたい『赤福』にしたって『白い恋人』にしたって、安全に製造する技術は確立されていた。にも関わらず、賞味期限を偽って出荷した。それは売れ残りを減らすため、売り上げを上げるために他ならない。消費者の都合ではなかったではないか。
 別に私は『オーガニック原理主義者』ではない。必要な物なら入っていて構わない。ハムの亜硝酸ナトリウムも元々ヨーロッパ産の岩塩に含まれていたから、それに習ったという理由はわかる。しかし、そもそもハムは岩塩をすり込んで作るもので、大手の製ハム会社等がやる、塩水に浸けてやるやり方ではなかったはずだが?色や保存性が向上することはやるが、面倒な塩の擦り込みは真似しないのはどういう事だ。都合のいい言い訳をするが、真似するところの一貫性がないではないか。理由は製造単価をさげて利幅を上げる。単にそれだけだろう。
 話を酒に戻す。結論を急ごう。九州の芋焼酎などがWTOにより地域表示が認められているが、日本酒は認められていない。地域表示とはシャンパーニュ産のブドウ発泡酒は『シャンパン』と呼ぶが、その他の地域のものは単に『ブドウの発泡酒』である。その他『スコッチ』などがある。日本酒が日本産の「米で作った酒」として、地域表示認定を受けないのは、いろんな混ぜ物がありすぎるからだろう。日本の政治と同じく、すべからくご都合主義的と言える。
ぜひとも考え方を改めてもらいたいものである。


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